2015/07/06

【感想】コミック版 9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの考え方

絶賛無職状態で無気力になり、将来の不安から落ち込むことが多くなった。

そんなときは、YouTubeでディズニーランド、シーの動画を1日中見ていた。
ファンカストーディアルのパフォーマンスを見たり、キャラクターやキャストのショーを見たり、、、

ディズニーが特別好きだとかはない。
ただ、動画を見ていると、笑顔になり、元気がもらえた。

なぜこんなにも惹かれるのかと考えてみると、私の信念「まわりを笑顔にする」を体現していたからだ。

でも、スタッフのほどんとは正社員ではなく、アルバイトなんだそうだ。
しかも入れ替わりが激しく、中にはブラックだともいう人もいる。

なのに、なぜスタッフ全員が「人を笑顔にする天才」みたいな働き方をしているのかに興味を持ち、本書を手にとった。




あらすじ



体を壊し引退する父に代わり、老舗の旅館「森花旅館」の次期経営者候補として現場に入ることになった兄妹。早速空回りする二人の前に、20年来の常連客が現れて…。果たして彼らは経営難の旅館を立て直すことができるのか?チーム全員がリーダーになるための人材育成ストーリー。

「BOOK」データベース より



オススメしたい人


社会人3年目で、後輩の教育をやりはじめる頃の方にぜひ読んでもらいたい。
もちろん、部下、後輩を持つすべての方に読んでもらいたいけど。




人は、扱われたように人を扱う


第1章にでてきた言葉が、この本のすべてを語っているといっても過言ではない。
その言葉は、「人は、扱われたように人を扱う」
後輩に雑に接していれば、その後輩に後輩ができたときも雑に接してしまう。
そして、先輩である自分に対しても同じように雑に接してくる。

逆に正面から向き合って丁寧に接していれば、その後輩も同じように丁寧に接してくれる。

「子は親を映す鏡」ということわざがある。
この対象は「子」だけでなく、部下や後輩にも当てはまる。

部下や後輩の態度が悪いのは、自分が同じように悪い態度で接してきたからだと自覚しよう。
 


ミッションを共有する


ミッションとは、「組織として目指す方向性」や「組織の存在意義」のこと。
ちなみにディズニーのミッションは「すべてのゲストにハピネスを提供する」だそうだ。

あらかじめミッションを共有しておくことで、問題に直面したとき「具体的にどのような行動をすべきか」、「何を優先すべきか」を個人が考えられるようになる。


「ミッションを共有する」ことの重要性は、多くの書籍でもふれられている。
その一部を紹介する。

個人レベル


終わりを思い描くことから始めるというのは、…日々の生活でさまざまな役割を果たすときに、自分の価値観を明確にし、方向をはっきりと定めて行動することである。…そうすれば…本当の意味で主体的で価値観に沿った人間になれるのである。

完訳 7つの習慣 - p.130

組織レベル


ミッションステートメントを書くには時間や手間がかかるが、やること/やらないことを明確にしておけば、年単位で仕事の節約になる可能性がある。
ミッションステートメントを書くことで、認識の違いを明らかにし、プログダクトの方向性に合意した。

Team Geek - p.42, p.43

インセプションデッキを活用すれば、プロジェクトというバスに然るべき人が乗っているか、バスが然るべき方向に向かっているかを、プログラマが最初の1行目のコードを書き始めるよりもずっとまえにしっかりと確認できるようになる。
しかるべき人をみんな同じ部屋に集めて、プロジェクトにまつわる適切な質問をすれば、自分たちのプロジェクトに対する期待を共有して、認識を合わせることができるはずだ。

アジャイルサムライ - p.43, p.47



ディズニー式 部下・後輩の育て方


ディズニーが考える理想の上司・先輩の条件は、以下のとおり。
  • リーダーシップを持っていること
  • ゲストをよく見ていること
  • 後輩を良く見て、マメに声をかけていること
  • 改善点を見つけたら、すぐに改善のための行動を起こすこと


そして、部下・後輩を育てるには、以下のことが重要だとも述べている。
  • 自ら行動で示し、よいところはすぐほめる(みとめる)
  • 仕事を任せることで人は育つ
  • フィードバックで自信をもたせる

詳しくは、それぞれの章を読んでいただきたい。



さいごに


今までピーター・ドラッガーの「リーダーシップ論」、デール・カーネギーの「人を動かす」、スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」などを読んできた。
人材育成や人間関係については、どれも同じようなことを言っている。

だから本書の内容が目新しいかと言われれば、そうでもない。
ただ、先に上げた3つよりもとっつきやすく、読みやすいように思える。

自己啓発本とかちょっと……って方には、本書を入り口にすると良い。


最後に注文があるとすれば、目次をもうちょと読みやすくしてほしかった。
「ダイジェスト&ポイント」って文字がズラッと並んでいて、それどれに何が書いてあるかは開いてみるまでわからない。
せめて、タイトルなり要約なりを付けて欲しかった。


あと、恵ちゃんのおっぱい大きい!



以上

written by @bc_rikko

0 件のコメント :

コメントを投稿