国内向けのサービスであっても在日外国人が使うこともある。そういった背景から昨今、国際化対応(多言語化対応)の重要度が増している。とはいえフロントエンドエンジニアがウェブアプリケーションを開発しながらメッセージ翻訳を行うには限界がある。できれば翻訳作業はローカリゼーションチームに任せたい。
しかし、ローカリゼーションチーム(非エンジニア)にgitを使って言語ファイルをダウンロード、JSONやYamlファイルを見ながら翻訳、終わったらPull Requestを作ってもらうというのは少し酷だろう。もちろんJSON→Excel→翻訳→JSONなんてことはしたくない。
そこで当記事ではTransifexとvue-i18nを使って、国際化対応におけるフロントエンドチームとローカリゼーションチームのコラボレーション環境の構築方法について紹介する。あわせて実運用で得たノウハウを共有しようと思う。
また、当記事ではNuxt.jsをメインに紹介するが、Vue.jsでも同様のことはできるので読み替えてほしい。
環境は以下の通り。
- macOS Mojave
- Nuxt.js@2.4.5 / Vue.js@2.6.8
- vue-i18n@8.8.2
- transifex-client@0.13.6