なぜ退職しようと思ったのか、退職を決断したキッカケはなにかについて書く。
もちろん「ポジティブな退職理由」はあるが、ここでは「ネガティブな退職理由」に限定して書き綴っていく。
辞めようと思った理由
photo by jasohill
辞めようと思った理由は、以下の3つ。
ただ、これだけでは「今すぐ退職しよう」とは思わなかった。
会社への不信感と将来への不安
私の就職活動は「新就職氷河期(超氷河期)」と呼ばれた時代で、ほとんど内定がもらえなかった。
幸か不幸か、5月頃に内定をもらい、30年以上の歴史をもつ中堅SIerに就職することになった。
ただ、現実は辛かった。
不景気という理由により、新入社員にも関わらず2年間のボーナスカットと給与カットをされた。
大炎上プロジェクトにつっこまれて、うつ状態になっても働かされた。
毎月の収支報告を聞いても、明るい話しを聞いたことがなかった。
5年後、10年後を考えたとき、全くと言ってよいほど可能性を感じなかった。
上司がしている仕事をしたくない
上司には評価されていたようで、4月には主任クラスに昇格する予定だった。
また上司曰く、30歳前には係長クラスに昇格させる予定だったとのこと。
しかし、上司の働き方を見ていると「あんな働き方はしたくない」と思うことばかりだった。
管理職から固定給になるため、労働時間が増え、毎日遅くまで働いていた。
受発注業務や事務処理などは、平日できないため休日出勤して行っていた。
給料はそこそこで、労働時間と責任ばかり増える。
そんな未来が嫌になった。
理想と正反対の仕事だと気づいた
もともとクリエイター志望(音響エンジニア志望)だった。
「モノづくり」と「できあがったときの感動」が何よりも好きだったからだ。
しかし、開発は人件費の安い下請けに発注し、我々はExcel設計書(笑)やExcelドキュメントの作成ばかりしていた。
周りも「プログラミングスキルはちょっとでいい、とにかく業務知識をつけろ」という人ばかり。
このままExcelでドキュメントを書くだけの仕事を続けていて、将来私の市場価値はどれほどのものになるか?と考えたとき、全く明るい未来が見えなかった。
だったら、30歳になる前にいろいろ挑戦(転職)して、少しでも将来の選択肢を増やそうと思った。
退職を決断したキッカケ
photo by Eric delcroix
いつか辞めようとは思っていたが、なかなか行動に移せなかった。
行動に移すキッカケとなったのは、退職直前に働いていたプロジェクトだった。
モチベーションの低下
退職直前の3ヶ月間は、本当に辛かった。
- 元請けリーダー(45歳くらい)が×××
- 「画面のハードコピーをExcelに貼るだけの作業」を毎日14時間(休出あり)
- 定時内に作業を終わらせても、22-23時になるまで帰らせてもらえない
上司にも相談して、いろいろ動いてもらったが何も変わらなかった。
元請けリーダーの上司とも話したけど、「すまん、ガマンしてくれ」と言われた。
「画面のハードコピーをExcelに貼るだけの作業」を耐えるだけの精神力を持ち合わせていなかったし、この状況があと数ヶ月続くのが我慢できなかった。
この状況から逃げ出すため、「退職」のカードを切った。
主要取引先がヤ○ザ
主要取引先は、某メーカー系SIer。
安い単価で人を使い倒して、使えなくなったら捨てる、そんな感じ。
直前のプロジェクトルームでは「クソガキ、家に帰るな!」「死ぬまで働けバカ!」という耳を疑うような怒号が飛び交っていた。
「モチベーションの低下」で挙げたリーダーの存在も相まって、最悪な労働環境だった。
IT土方というよりIT奴隷だった。
このまま会社に残ったら、また同じようなプロジェクトに配属されるのは必然。
だから「退職」しようと思った。
※ 某メーカー系SIerといっても部署によって全然違う。
他プロジェクトでは、本当に良い取引先だったことをココに補足しておく。
過重労働による人間性の喪失
過去にブログにも書いたことがあるが、2011~2013年は「私という人間」はこの世に存在しなかった。ただ「労動者S」がいる。それだけだった。
2年間で、残業80時間以上が15ヶ月、100時間以上が8ヶ月。
過労死ラインを、2年間もの間ずっとオーバーし続けていた。
そんな生活を続けた結果、「うつ状態」と診断された。
これが完全にトラウマになっていた。
退職直前の3ヶ月は、また"あの頃"の労動者Sに戻ってしまった。
ただ、”あの頃”と決定的に違うのは、「会社を辞める」という選択肢を使えるようになっていた。
今の会社に必死にしがみつかなくても、なんかやっていけそうな気がした。
これらが、退職を行動に移したキッカケだ。
辛かったら、逃げてもよい
photo by Ciro Cattuto
世の中、「逃げることは悪」だと考える人が少なからずいる。
というか、結構な割合でいると思う。
でも、うつ状態を経験して、働き方を変えるため3年間必死に勉強して気づいたことは、「逃げることは悪ではない」ということ。
そして、「逃げることは悪」だと言っていた人は、「逃げる勇気」を持っていない人だと言うこと。
本当に逃げちゃいけないことなんて、人生には数えるほどしかない。
そこさえ見落とさなければ問題ない。
私は、「逃げる」選択肢をえるために5年もかかってしまった。
4月から無職です!
そんなこんなで、次の職も決めずにやめてしまったため、今日から無職だ。
区役所に行かなきゃいけない。
ハロワにも行かなきゃいけない。
就職活動もしなきゃいけない。
彼女も欲しい。
でも、1ヶ月くらいは本気でWeb系の勉強やってみようと思う。
次は、Web系で自社サービスの開発をやっているような会社に就職したい。
そして自分が作ったモノで、誰かの生活にちょっとでも笑顔が生まれるような、そんな仕事がしたい。
もし「雇ってやってもいいぞ」という企業の方がいらっしゃいましたら、ご連絡よろしくお願いいたします。
追記:2015/11/01
おかげさまでフロントエンドエンジニアに転職できました!
声をかけていただいた方々、本当にありがとうございました。
オファーには良い回答はできませんでしたが、自信を持つことができました。
以上
written by @bc_rikko
私も昨年同様の理由で新卒から7年間勤めたSIerを辞めました。
返信削除退職理由を拝読させていただき、かなり共感できる箇所が多く思いました。
勤めていたSIerは名前こそ立派なコンピュータメーカーのSI事業部でしたが、私が最後に在籍した部署はそれはもう酷かったです。
(他の部署は尊敬できる先輩方がいらしたので全てがすべて酷いというわけではないですが)
ITシステム開発という職種は頭を使うスマートな職種であるはずなのですが、「ITってのは泥臭いものなんだ」と言って頭をからっぽにしてひたすら単純作業を時間と数でこなさせたり、バカみたいだな~と思ってこなした前記の単純作業の成果物を「やっぱり話変わったからあれいいや」
と一言いって時間を無駄にさせられたり枚挙にいとまがないです。
時は金なりといいますが、私は時は命なりと考えています。金は何かのきっかけでどかっと稼ぐことはできるかもしれませんが、
人生の残り時間は減っていく一方なので。
こんな人がマネージャとなれてしまう会社に未来は無いなと思い転職をしましたが、私は後悔はないです。
お互い人生の大きな転機を迎えていますが、頑張っていきましょう。
コメントありがとうございます!
削除今では「SIer ≒ 非人道的で非生産的な肉体労働者の集まり」みたいなイメージになっちゃいました。
すべてがそうではないにせよ、匿名さんの前職と同じような環境にいる人は多くいると思います。
「時は命なり」
まったくにそのとおりです。
今の若い人たちには、上司を評価し、会社を評価し、必要に応じてやめる・逃げる勇気が必要なのかもしれないですね。
同じ年代の方の意見がきけて嬉しかったです。
また、同じようなことで悩んでいた人がいたんだと勇気をもらえました。
ありがとうございました。