2016/08/16

SQL Serverのインストール・セットアップでつまづいたこといろいろ

SQL Serverのセットアップをしているときに、躓いたり、迷ったりしたことがたくさんあったので、FAQ方式でまとめる。
2年半前にSIerをやってたときにとったメモなので、SQL Server 2008 R2でのみ動作確認している。

64bitOSで32bitのSQL Serverをインストールする方法


インストールセンターの「オプション」から「プロセッサの種類」で「x86(8)」を選択する


リモートデスクトップ(リモート接続)でインストールできない


リモートデスクトップでのインストールを許可していないため、処理が中断してしまう。
本体にインストールメディアを入れればリモートでもインストール可能


SQL ServerをDドライブにインストールできない


SQLServerComponentsが含まれるモノが既にインストールされている場合、「共有ディレクトリが確定済み」と判断されて、「共有機能ディレクトリ」のパスが変更できない。
ただし、「インスタンスディレクトリ」は変更可能。
もし、すべてをDドライブにインストールしたいなら、SQL Serverをキレイさっぱり消して再インストールする必要がある。


SQL Server認証にしたときsaのパスワードの条件が厳しすぎる


インストールウィザードでは小文字、大文字、数字、記号のうち、3種類を使用し、かつ8桁以上が求められる。
あとで、ManagementStudioを起動し「セキュリティ>ログイン>sa」でプロパティを開き、「パスワードポリシーを適用しない」にチェックをすれば、どんなパスワードにも変更可能になる。
なので、インストール時は暫定的にポリシーを通過するパスワードを設定しておけばよい。


あとからインスタンスを追加するには


もう一度、SQL Serverのインストーラーを実行しなければならない。
その時に「名前付きインスタンス」や「既定のインスタンス」を選択する。


「データベース エンジンの復旧ハンドルの待機に失敗しました。」でインストールに失敗した


TCP/IP リスナーを初期化できません。 通常、各ソケット アドレスに対してプロトコル、ネットワーク アドレス、またはポートのどれか 1 つのみを使用できます。 初期化は、インフラストラクチャ エラーが発生して失敗しました。以前に発生したエラーを確認してください。 通常、各ソケット アドレスに対してプロトコル、ネットワーク アドレス、またはポートのどれか 1 つのみを使用できます。


原因は「既定のインスタンス」をインストールする前に、すでに「名前付きインスタンス」をインストールしており、そこでTCPポート1433を使用していた。 そのため、ポートが競合してインストールできなかった。

構成マネージャで一時的にTCPポート1433を開放(未使用)にして再インストールすれば大丈夫。


インストールに失敗したとき再インストールできない


失敗したときに作られたファイルはロールバックされないため、不要なファイルが残ってしまう。
そのため、再インストールしようとした際に「既に同じ名前のインスタンスがあります」とエラー担ってしまう。

再インストールするには、ゴミファイルを削除する必要がある。
  1. コントロールパネル>「プログラムの機能」を起動
  2. 一覧から「SQL Server 2008 R2」を右クリックし、「アンインストールと変更」をクリック
  3. 立ち上がった画面で、「削除」を選択し、ウィザードにそって進める
  4. 「インスタンスの選択」で削除したいインスタンスをプルダウンから選択する
  5. 「機能の選択」で削除した機能を選択する
    ※ 他のインスタンスをインストールしている場合は、「共有機能」は削除しないこと
  6. あとはウィザードにそって削除を進める
※Reporting Servicesをインストールした場合は、ゴミが残り再インストールできない場合がある
インストールフォルダの「MSSQLxx.インスタンス名」と「MSRSxx.インスタンス名」の名前を変更するか削除すること


以上

written by @bc_rikko

0 件のコメント :

コメントを投稿