みなさんは満員電車の中でリュックを背負ったままの人、大股を開いたり足を組んだりする人、大音量で音楽を聞く人、大きな声でおしゃべりする人たちを見てどう感じるだろうか?
会議で攻撃的な言葉を吐く人、否定的な意見ばかり言う人、発言しないのに後で愚痴る人、マウンティングしたがる人たちを見てどう感じるだろうか?
そして、張本人たちはどう思っているだろうか?
私は先にあげた人たちが嫌いだ。
なぜなら、他人の善意にあぐらをかいて、自分だけが過ごしやすい環境をつくっているからだ。
我慢したり、気を遣ったりしている他人がいる
先の例をあげると、リュックを背負ったままの人や足を組む人は「楽だ」と感じているだろう。
攻撃的な言葉を吐く人やマウンティングする人は「スッキリした」と感じているだろう。
このような人たちは勘違いによる成功体験があるので、自らの行動を改めることはない。
しかし、本人たちが「楽だ」「スッキリした」と感じている裏側には、我慢したり気を遣ったりしている他人がいることを忘れてはいけない。
他人の我慢や気遣いを享受しているのに、我が物顔で生き続けている人がいなくなれば、きっと平和で過ごしやすい環境になるだろう。
集団の中で生きていく以上、各々が過ごしやすくなるために努力をしなければならない。
マナーや常識は共有され、意識されるべき
過ごしやすい環境をつくるためのノウハウは、「マナー」や「常識」という名前で世の中に存在している。
「あいさつをしましょう」「人の嫌がることはやめましょう」といった小学校低学年で習うことから、「名刺を受け取ったら着席順に並べる」「約束の時間の5分前に訪問する」といった社会人になってから習うことまで、多くのマナーや常識がある。
中には「ノックは3回まで」「取引先で出されたお茶には口をつけてはいけない」といった、ビジネスマナー屋がしかけた理解しがたいマナーもある。
(とんでもマナー・常識の見極めは難しく、このエントリに書くには話題が逸れてしまうので割愛する)
たくさんあるマナーや常識をすべて守れる人はいないだろう。
しかし、守れなくても意識することが大切だ。
マナーや常識は強制してはならない
先にいったことと矛盾しているように思うかもしれないが、マナーや常識は強制してはならない。これらは自発的に行うべきことだ。
相手のことを尊重し、思いやり、「こうしてあげたほうがいいかな」「こういうのはやめておこう」と考えることが大切であり、それが過ごしやすい環境構築につながる。
同じ内容でも伝え方が大切
「マナーや常識は強制してはならない」といったが、どうしても相手の善意が自分にあわないときがある。そんなときに、自分の意見を相手に伝えなければならないのだが、「伝え方」に注意が必要だ。
たとえば、部下が「ビールいかがですか?」と上司のことを気遣って瓶ビールを注ごうとする。そのときにラベルが下向いていたからといって「ビールを注ぐときにラベルを上向けるのは常識だろ!これだからゆとりは…」といったらどうだろうか?
結果は容易に想像がつく。
部下はSNSで「ビール注ぐときにラベル上向けるとかアホくさ。これだから老害は…」と発信し、「ゆとりヤバすぎw」とか「クソどうでもいい」と外野が騒ぎ立てるだろう。
相手を尊重して自分なりのオブラートに包んで伝えていれば、こんな衝突はおきない。「どんな種類のビールを注いでるかわかるように、ラベルを上向ける習慣があるんだって」くらいの伝え方にすれば、「へぇーおかしなマナーもあるんですねw」くらいでおさまる。
同じことを伝えるにしても、伝え方次第で印象がかわる。
相手を尊重し、各々が過ごしやすい環境をつくる努力をすべし
マナーや常識、伝え方について綴ってきたが、私が一番良いたいことは「相手を尊重し、各々が過ごしやすい環境をつくる努力をすべし」ということだ。
自分ひとりじゃない。みんながお互いのことを思いやるだけで、環境はかならず良くなる。
ちょっとした気遣い、ちょっとした思いやり、ちょっとしたことの積み重ねが良い環境をつくる手段だ。
けものフレンズがブレイクしたのも、サーバルちゃんが「○○なフレンズなんだね」「へーきへーき!フレンズによって得意なこと違うから」と多様性を否定せずすべて受け入れてきたからこそ、視聴している大人たちの心に響いたのだろう(たぶん)
できないなら孤独に暮らせ!
ここまで集団の中で生きる人間としてやるべきことを述べてきた。
そんなの知らねーよ!めんどくせーな!俺は我が道を行く!と思われる方もいるだろう。
「相手のことを思いやる」ことに苦痛を感じるなら、それはあなたが集団で生きられない人間だからだ。
人との関係を一切絶ち、山奥や無人島で孤独に暮らせ!
と、最後に心ない一言でこの記事を台無しにしたところで締めくくるとする。
以上
written by @bc_rikko
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