そんなあなたには「QuickSharp」がオススメ!
QuickSharp の特徴
http://quicksharp.sourceforge.net/features.php より引用して、適当に訳したのがこちら。
- シンタックスハイライト、コードの折りたたみ、VisualStudioっぽいドッキングウィンドウを持ったエディタで開発ができる
- .NET Framework系の言語ならコンパイルできる
- コンパイルエラーや警告をメッセージウィンドウに出力できる
- コンパイル・実行でき、別ウィンドウで対話型な実行もできる
- インテリセンスっぽいコード補完もできる
- 付属の「Cassini web server」でWebアプリの開発もできる
- SQL Server、SQLite、MySQLが使える
- MonoやC#2.0、3.0、4.0、4.5など用途に合わせて複数のビルドツールが使える
- QuickSharpのプラグインを自分で作ることができる
軽量な環境で、WindowsフォームやASP.NET、コンソールアプリなどの開発ができちゃうのだ!
ただ、軽い分以下のことができなかったり、面倒だったりする。
- ソリューションやプロジェクトファイルが作れない
- デバッグ実行ができない
- コード補完が思いの外しょぼい
こんな欠点があっても、やはり軽さに魅力がある。
Win環境で小さなアプリをつくるなら、バッチファイルやWSH(VBScriptやJScript)、PowerShellをテキストエディタで書くより、格段に効率が良い。
QuickSharp をインストールする
1. QuickSharp Home からインストーラーをダウンロードする(SourceForge経由でダウンロードする)
2. インストーラーを実行する
3. 指示に従いインストールする(特に特別な設定はない)
インストールしたファイルのサイズは、なんと9.4MB!
QuickSharpを起動した時の使用メモリは30MB!!
※Windows7 64bit環境
初期設定
1. QuickSharpを起動する
※初回起動時は、結構時間がかかるので慌てず待ってください。
2. ワークスペースを変更する
QuickSharpは前述の通り、ソリューションファイルなどを作成しない。
そのため、Javaっぽくワークスペースを決める必要がある。
「Tools > Options > Workspace」 の「Backup files to this directory」に作業したいフォルダを入力する。
もしWorkspaceが変わらなかった場合は、画面右のWorkspaceウィンドウからエクスプローラ同様に移動すればOK!
3. ビルドツールにC# 4.5を追加する
QuickSharpは、ビルドツールを複数管理できるが、初期設定ではなぜかC#3.0までしか登録されていない。
「Tools > Options > Build Tools > Tool Settings」から C#4.5のコンパイラを追加する。
追加方法は、右側の枠で右クリックし、「Add」なり「Clone」でビルドツールを増やす。
※DebugモードとReleaseモードは引数やオプションが違うので注意。
エディタ画面を開いて、ツールバーの「Compile」ボタンの「▼」から、先ほど追加したC#4.5のコンパイラを選択する。
使い方
ひとつのファイルで全てのコードを書くなら問題ないが、複数のファイルに分けるときもある。
そんなときにはコード内にコンパイルオプションを書けば良い。 詳細は、QuickSharp IDE Guide: Managing Buildsを参照。
// コンパイラオプション
//$ option
// 実行時のパラメータ(テスト用パラメータ)
//@ parameters
// 依存関係のファイル(先に指定したファイルをコンパイルしてくれる)
//? file name
// ファイルの参照(DLLなどの参照設定)
//$/r:file name
これだけだとわからないと思うので、具体的な使用方法を説明する。
using System;
using TestModule;
//? TestModule.cs
//$/r: TestModule.dll
//@ 10 20 30
namespace QuickSharp
{
public class Program
{
private static void Main(string[] args)
{
foreach (var s in args)
{
// 表示:10 20 30
Console.WriteLine(s);
}
}
}
}
こうやってオプションを追加することで、依存関係のファイルを先にコンパイルし、そのdllなどを読み込むことができる。
マニュアルが英語しかないというのは、ハードルが高いかもしれないが、それでも「軽量」を求めるならQuickSharpが良い。使い方もそんなに難しくないしね!
ちなみにSublimeTextにも「C# Compile & Run」というパッケージがあるので、それも使えるかも。
ただ、コード補完が内のはちと辛いかな。
以上
written by @bc_rikko
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