未来工業は、私の地元にあり小さい頃から知っていた。
友達の家に遊びに行く時に通ったこともあるし、社会見学にも行ったことがある。
それほど身近な会社なのに、実はよく知らなかった。
上京して東京で暮らし始めて、「日本一ホワイトな企業」という名でテレビに出て初めてそんなすごい会社なのかと思ったほど。
残業禁止、年間休暇140日+有休40日、ホウレンソウ禁止、それでいて平均年収600万円といういかにもヘンな会社に興味を持ち、本書を手にとった。
常識を疑え!
オヤガー、ミンナガー、ヨノナカガー
とにかく、まずは世の中の“常識”を疑ってみることだ。「テレビや新聞が報道していることを信じるな。そのまま鵜呑みにするな」ということだ。
ましてや、社長や上司の言うことを鵜呑みにするなんて絶対してはいけない。まず、自分で徹底的にものごとを突き詰めてみることだ。そして、自ら目を見開き、聞き耳を立てて、本当の情報に接するようにしていきたい。 p.32
“常識”に流されてばかりいるとバカになる。
幸せをつかむためには、現状を理解し、その打開策を徹底的に考える。
視野を広げ情報を集め、実践する。
少しでもおかしいと思った“常識”には、ちゃんと「おかしい」と言えるようにする。
これだけで、人生良い方向へ向かいそうな気がする。
失敗を恐れるな!
自分の人生を思い返したとき、すんなり成功したときより失敗したときのほうが印象に残っている。
「一度の失敗は大きなチャンス」である。失敗から学ぶことで、次の挑戦で失敗しないためのノウハウを学ぶことができるからである。
(中略)「若いうちは決して失敗を恐れるな! ただし、同じ失敗は繰り返してはならない」ということである。 p.169-171
悔しいし、恥ずかしいし、情けない。
だから次はこんな思いしないようにと、必死に失敗の原因を探り、成功するための方法を考えたりする。
すんなり成功することに越したことはないけど、若いうちはいっぱい失敗した方が良い。
常に考え続けろ!
成長するためのキーワードは「差別化」をあげている。
世の中には、当たり前だと思われていることが、いくらでもある。だが、本当に当たり前のことなのか。常に考えることだ。 p.27
周囲をキョロキョロ見回して、みんなと同じ横並びの発想をしていては、いくら自分の能力を発揮しようと思っていても、できるわけがないではないか。 p.139
たとえバカげたことに思えるようなことでも、常に考えつづけることが大切なのだ。さもなければ、ピカッと光る発想なんて湧いてこない。 p.149
まずはどんなことでもいいから“常に考える”ことだ。そして、ホウレンソウなど飛び越して、ことあるごとに提案し続けることだ。 p.231
1日にして成長はできない。
だから常に考えることで、他者との「横並び」から「差別化」ができる。
さいごに
経営者、管理職の方にぜひ読んでもらいたい。
言うのは簡単だけど、実行するのは難しいのは承知のうえ。
実際自分が経営者の立場になったとしても、未来工業的な経営は手が出ないだろう。
それでも、こういったホワイト企業への道を知っていると知らないとでは天と地との差がある。
もちろん経営者でなくても、十分役に経つ情報が入っている。
どうすれば今の会社をよくできるか、どうすれば差別化して個性をだせるのか、そんなアイデアがいっぱい詰まっている。
内容的には頑固ジジイ的な説教じみたとこはあるけれど、それがまた心地良く懐かしい。
以上
written by @bc_rikko
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